- 動画活用
- 企業動画
クリエイター依頼は「オリエン」から「共創」へ ズレない制作依頼とは?
広告方針を決めて、クリエイターに依頼をすることを「オリエン」と言います。
従来のオリエンフロー
会社(各事業部、商品開発部)⇒(宣伝部)『オリエン』⇒クリエイター⇒プレゼン⇒選定⇒広告実地
↑
3~4社競合
今回この選定される側のクリエイター目線で、「オリエン」についてお話してみたいと思います
オリエン後のプレゼンで納得できる提案が受けられなかった。
という経験をされた方は少なからずいらっしゃると思います。
クリエイター側もクライアントの意図することが読み取れず
クライアント側もオリエンのテーブルで初めて「何を伝えたいか?」を議論し
結論をクリエイターにゆだねてしまう傾向にはなっていないでしょうか?
自社の商品やサービスのあれやこれを沢山盛り込み
ポイントがぼやけてしまったオリエンでは、一体何のための広告なのか?
が読み取れず、結果、思うようなプレゼンが受けられなかったという事になりかねません。
まずは、
「何を伝えたいか?」センテンスは3つまで、時間にして5分くらいで説明できるように
オリエンの前に社内でまとめる必要があります。
「つまりは○○なのです。」と一言で要約できるくらいに、内容を絞ると
お互いにテーマを共有し、テーマに基づき、クリエイターが企画を提案することが
ズレの少ないプレゼンを受けやすいと思います。
予算がないので・・・、は、やはりクリエイターのモチベーションに関わる事でしょうか?
予算があるなら、提案出来る方法や選択数は多いと思います。
しかし社内の事情や制約もありますので、むしろ、私たちの場合は、予算内で何ができるのか?
どこまで出来るのか?にシフトして考えます。
そして何より、クライアント側からの「こういう事をしたい。」「こんなことを考えている」
という想いが感じられると、クリエイターとしては俄然やる気に繋がります。
なので、依頼者とのコミュニケーションは、インスピレーションを生み出すとても大事な要素なのです。
ただし、だからと言って、何でもかんでも盛り込むと、先ほどにも書いたように
ぼやけた内容に繋がってしまいます。
「これだけは絶対やって欲しいこと」 「その次にできれば、やって欲しい事」に要素を分けてみる
と依頼したいことの優先順位をつけます。
内容の必要性を客観的に把握することもできます。
「ん~、話を聞いていると、これはやらなくてもいい内容だけど、オリエンに書いてあるからなぁ」
と優先順位を読み間違えてしまう事もあります。
予算的にも時間的にも制約がある場合、大変なロスに繋がりかねません。
折角、予算をかけて作るのだから「いいもの」を作りたい。
それは依頼者側もクリエイターも同じ想いです。
企業が制作物を外注・依頼する際、
数業者にオリエンを行い、一斉に均一の情報を提供し、それをもとに
業者からの提案を受け、「まぁ、考えに寄っているか」と選定する事が通例でした
しかし、クリエイターと直接アクセスできるような世の中になった今、
通過儀礼にしかすぎなかった「オリエン」よりも、直接クリエイターに
相談することで、情報やイメージの共有、互いの関係性を構築し
結果、「やりたかったこと」に近づくことが出来ると思います。
時代は「オリエン」から「共創」へ
理想のオリエンフロー
『オリエン1社』 『プレゼン』
会社(商品開発部等の事業部)⇒(事業部)(宣伝部)⇒(事業部)(宣伝部)⇒広告実地
+ ↓ ↑
(宣伝部) クリエイター クリエイター
+
クリエイター
従来のオリエンは一方向の関係性で選定、依頼へとされてきました
クリエイターが商品開発等各事業部や広告戦略を練る段階から
双方向に関係性を築き上げることで、より本質を訴求するポイントを
互いに確認できるのではないでしょうか?
共に創り上げていく
これからはクリエイティブな依頼も「共創」の時代へ変わっていくと考えられます。
(宣伝会議より一部抜粋)