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エンタメだけじゃない、製造業が取り入れたプロジェクションマッピングの利用とは?
プロジェクションマッピング、今では「あー知ってる」という人が多いですよね。
プロジェクションマッピング (Projection Mapping) とは、コンピュータで作成したCGとプロジェクタのような映写機器を用い、
建物や物体、あるいは空間などに対して映像を映し出す技術の事を言います。
有名なのは東京駅の駅舎にプロジェクションマッピングを施したイベント「TOKYO STATION VISION 」
2012年に行われたこのイベントでプロジェクションマッピングの言葉が世間一般に広まったと思います。
残念ながら、このイベントによる集客キャパが予想以上になり、交通渋滞や安全上の理由により1回目で中止になりました。
現在では、ディズニーランドやUSJのようなアトラクション施設で使われたり、
大阪城や鶴ヶ城など観光施設において使われたり、どちらかというとエンタメ志向の強いイメージがありましたが
実は、ビジネスにおいてプロジェクションマッピングを取り入れた、人材育成を行っている会社があるのです。
OKI富岡工場ではATM製造における組み立て作業に、プロジェクションマッピングを取り入れている ~(中略)~
手の動きをカメラが捉え、部品棚に手を入れたかを画像認識技術で検知する仕組みだ。
物体に映像を投映する「プロジェクションマッピング」で、熟練した作業員でなくてもスムーズに作業できるよう指示を出す。
プロジェクションマッピングを導入したことにより、
顧客からの要望に合わせたATM製造をシステム化することに成功
このことにより、作業員たちのミスを防ぎ、作業時間削減にもつながっていき効率の良い職場環境を作り上げた
他に三菱電機でもビル用エアコンの製造ラインにおいてもプロジェクションマンピングを取り入れている。
また、パナソニックは物流業界において、プロジェクションマッピングによる荷物仕分けシステムを開発した。
物流基幹システムと荷物ラベルのバーコードを関連付けし、
コンベヤー上の荷物が動く速度やサイズに合わせて、仕分け方向の矢印などを投影する。
作業員はラベルの住所や番号の目視確認が不要。
直感的なピッキング作業ができるため、ラベルが読めない外国人の活用を拡大できる。
荷物に投影した矢印をロボットが画像認識する技術と組み合わせ、人とロボットが共同作業するラインの構築も視野に入れる。
いよいよ、人とロボットの共同作業で仕事が行われるようになる。
人がロボットを操るのか、ロボットが人を操るのかわからない未来になりそう・・・。
いずれにしても、人手不足の企業には無駄なく効率的な業務を遂行するために
プロジェクションマッピングは一役買ってくれそうです。
人を楽しませてくれるエンターテインメントにおいての利用だけでなく、
このような職場環境改善や作業支援にも役立ってくれるのですね。
今後もプロジェクションマッピングの利用分野は広がっていくと思われます。