2020.04.25

新型コロナウイルス渦中に思う、SDGsの重要性

(ユーウエイブ代表鈴木が自粛要請の社会に問いかける。Blogです)

連日報道されている新型コロナウイルスの問題。
緊急事態宣言の発令とともに、日本全国が自粛ムードに包まれる中、
政府や地方自治体は様々な対策を打ち出しています。
その報道を目にするとき、私の中で一つ気になることがあります。

 

“SDGs”です。

 

今回の問題と“SDGs”を絡めた政策や報道というものをほとんど目にしない、ということです。
(私が目にしないだけで、実際には多くの報道があるのかもしれませんが・・・)
今起こっている危機に立ち向かい、乗り越え、終息後に復興していくことを考えるとき、
SDGsの視点が必要なのではないか、漠然とそんなことが頭に浮かびました。

 

 SDGs(Sustainable Development goals)とは、2015年に国連で採択されたもので、
日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
簡単に言ってしまうと、人類がこのままの生活を続けると、
ものすごい勢いで気候変動が進み、貧富の差が広がり、紛争が増え、
美しい地球を後世につないでいくことができない。
だから、それを防ぎ持続可能な世界を作り出すために、今動き出そう、というものです。

 

そこで目指しているのは「誰も置き去りにしない世界」です。

 

そして具体的に17個の目標を掲げています。

 

1)貧困をなくそう

2)飢餓をゼロに

3)すべての人に健康と福祉を

4)質の高い教育をみんなに

5)ジェンダー平等を実現しよう

6)安全な水とトイレを世界中に

7)エネルギーをみんなに そしてクリーンに

8)働きがいも 経済成長も

9)産業と技術革新の基盤をつくろう

10)人や国の不平等をなくそう

11)住み続けられるまちづくりを

12)つくる責任 つかう責任

13)気候変動に具体的な対策を

14)海の豊かさを守ろう

15)陸の豊かさも守ろう

16)平和と公正をすべての人に

17)パートナーシップで目標を達成しよう

 

このSDGsはすべての国連加盟国の賛成で採択されました。
もちろん、日本も賛成し、現在でもその目標達成のために様々な取り組みを実施しています。

SDGsに対する日本の取り組みは外務省のページに載っています。
興味のある方はどうぞ。https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

 

 そして今回の新型コロナウイルス問題です。
この問題を解決に向かわせるためには、このSDGsの考えが必要なのではないかと思えるのです。
上に書いた17の目標を見てみても、いくつか当てはまりそうなものが見つかるのではないでしょうか。

 

1)貧困をなくそう

 もしかしたら、日本ではあまり関係のない話だと思う人もいるかもしれません。
しかし、日本にも確実に貧富の差は存在し、今回の新型コロナウイルスの問題で、
貧困に陥る人が増えるであろうことは確実です。
これではSDGsに逆行してしまします。貧困をなくすための解決策が求められています。

 

2)すべての人に健康と福祉を

 大変な事態に見舞われている今、日本以外の国に目を向けるのは難しいかもしれません。
しかし、途上国での感染拡大を考えるとき、さらに恐ろしさが膨らみます。
日本に比べて衛生状態が悪く、医療設備も整っていない国がたくさんあります。
そのような国でいかにして新型コロナウイルスに立ち向かうのか。
SDGsへの取り組みは一国だけの問題ではありません、全世界、地球規模での視線が必要です。

国連では途上国への支援に動き出しています。https://www.asahi.com/articles/DA3S14430537.html

 

8)働きがいも 経済成長も

 働き方改革も道半ば。新型コロナウイルスの問題で、
否が応でも進められたテレワーク。
今、何かが大きく変わろうとしている気がします。
終息後は、これまで以上に働きがいを感じながら仕事ができるようになるといい、
そんなことを考えています。

SDGs2030年に向けた目標、今はつらいかもしれませんが、
終息後、働きがいをもって仕事に臨む人が増えていけば、
長い目で見れば経済は成長していくはずです。(かなり希望的な観測ですが・・・)

 

10)人や国の不平等をなくそう

 これが今回一番重く感じられているテーマです。
新型コロナウイルスの問題で、仕事が減ってしまっている方々、
そして、売り上げが大きく落ち込んでいる企業も多くあると思います。
弊社のような映像業界もまた、大きな影響を受けています。
イベントに絡む動画制作のキャンセル、撮影自粛等。

こういう状況になってしまうと、どうしても不公平感を感じてしまうことがあります。
特に自粛要請されているお店の方々は強く感じているのではないでしょうか。

一方、このような状況の中でも、
お金のことに関しては、何の心配も要らない人たちがいるのも事実です。
世界を見た時、富裕層1%が世界の富の半分以上を持っているそうです。

私はこの話を聞いた時、こう思っていました。
「富裕層の人たちは、そうなるために頑張ってきたのだから当たり前じゃないか」と。

この考えが間違いだとは思っていないのですが、
新型コロナウイルスの問題が広がった今、とても大切な視点が欠けていたことに気づきました。
それは、「お金には結びつかないけれども頑張っている人たちがたくさんいる」という、
至極当たり前の視点です。
お金というものさしでは測れない頑張りをしている人たちが、
世の中にはたくさんいるということです。その人たちが、このような状況の中で、貧困に陥り、
結果的に経済的な格差が広がってしまうというのは、やはりどこか間違っている気がします。

 

17)パートナーシップで目標を達成しよう

 今こそ、まさにこれです。
政府と東京、与党と野党、アメリカと中国、足を引っ張りあっている場合ではありません。
政府も自治体も、与党も野党も、大企業も中小企業も、
私たちのような小規模事業者も個人事業主もフリーランスも、
おじいちゃんもおばあちゃんも、お父さんもお母さんも子どもたちも、みんなで同じ方向を向かないと、
この危機は無駄に長引いてしまう気がします。

 

 

いかがでしょうか。今こそSDGsの視点が必要だと、私は思うのです。

「新型コロナウイルスの感染拡大」はSDGsを推進していくうえでの大きな試練だと思います。
しかし、反対にそれが、大きな指針になりうるのではないでしょうか。

 日本政府は経済が立ちいかなくなることばかりを恐れて、
いろいろな決定が後手後手に回っている気がします。
そこには今の経済状態、
言い換えれば国民の生活水準を守らなければいけないという心理が大きく働いている気がします。
それは大切なことです。
しかし、そこに根本的な無理があるのではないでしょうか。

今、私たち日本人に求められているのは、
一時、みんなの生活水準が落ちたとしても、
この危機を絶対に乗り越える、という強い意志ではないでしょうか。
どのくらい経済が落ち込み、私たちの生活水準が下がるのか、私にはわかりません。
しかし、この危機を一刻も早く乗り越えなければ状況はさらに悪い方向に進むと思います。

この危機が去った後、経済は必ず力を取り戻すはずです。

 

SDGsが見つめる持続可能な世界、
誰も置き去りにしない世界を実現するためには、今は“みんなで我慢する”ことが必要です。

 追記:
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株式会社Y-WAVE(ユーウエイブ) 代表取締役

鈴木 康之

中学生時代より映画が好きで、映像に携わる仕事がしたいと思っていました。大学在学中に自主映画を作るようになり、自分の頭の中で描いた世界を形にしていくということの面白さを知りました。映像の仕事に就くということは、自分の中では当然の流れでした