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映像制作依頼がスムーズに進む「AIDMA]・「AISAS」とは?
制作会社やクリエイターに依頼する際に知っておくと良い
「AIDMA」、「AISAS」とは・・・。
ディレクターの鈴木です。
今回は、 お客様が、映像をつくりたいという時に、知っておくと
話がスムーズに進む「AIDMA」・「AISAS」についてお話したいと思います。
私たちが
最初のヒアリングをさせていただく際、まず最初にお客様にお伺いすることがあります。
「誰に見せる映像(動画)ですか?」
「何のために見せる映像(動画)ですか?」
そうすると、往々にして次のような返答が返ってきます。
商品PR映像の場合
映像クリエイター Q1.「誰に見せる映像ですか?」 |
担当者 A1.「お客さんに見せる」 |
採用映像の場合
映像クリエイター
Q1.「誰に見せる映像ですか?」 |
採用担当者 A1.「就職活動中の学生に見せる」
|
もちろん、これは当たり前のことですし、このような答えがいけないわけではありません。
それでも、この答えを元に、どのような映像をつくるのか?
私たちの方で提案することや、その提案がいいか悪いか、判断する事が少し難しいです。
そこで、映像制作をご依頼の際には
もう一歩踏み込んだ考えのご依頼方法をご提案させて頂きたいと思います。
皆様は「AIDMA」や「AISAS」というワードをご存知でしょうか?
マーケティングの教科書にもよくのっている広告に対する消費者の反応モデルです。
AIDMAとは、
Attention(注意が向く)Interest(興味がわく) Desire(欲しくなる) Memory(記憶する) Action(行動する)
の頭文字を取ったもので、
広告に接触したときの消費者の心理の変化を段階的に示したものです。
AISASは
インターネットによる情報探索や情報共有を考慮したモデルで、
Attention(注意が向く)Interest(興味がわく)Search(検索する)Action(行動する)Share(共有する)
という流れを表しています。
このようなフレームワークを利用すると、「誰に、何のために見せる映像」をつくるのか? もう少しはっきりしてくると思います。
つまり、これから作る映像は「AIDMA」のどの状態にいる人に向かって作るのか? を、考えるということです。
自社の製品や自社のことを全く知らない人に対して映像をつくるのと
すでに知っていて買おうかどうか迷っている人に対して映像をつくるのとでは
映像の目的そのものが違ってきます。
映像を見た人に期待するのが、「Attention」(注意を引く)なのか 「Action」(行動)なのかという違いです。
見せる相手や目的が違えば、当然つくるべき映像も違ってきます。
そこまで決まってくると、我々制作会社側からもどんな映像がいいか
いろいろなご提案ができるようになります。
「AIDMA」や「AISAS」は購買者の心理の変化に注目したものですが、
購買者を就職活動中の学生に置き換えてみれば、
企業の採用活動にも使えるのではないでしょうか。
「自社を知ってもらう→興味を持ってもらう→働きたいと思ってもらう or
就職先として候補に入れてもらう→覚えてもらう→入社してもらう or
選考に参加してもらう」
そして、リクルート用の映像をつくる場合にどの状態の学生に見せたいのか?
を考えれば、おのずと映像の目的は決まってきます。
「AIDMA」や「AISAS」といった行動モデルは、この他にも「AIDA」「SIPS」「DECAX」など、
様々なものがあります。
自社に適したものを使って、映像をつくる際には利用していただけると、
つくる目的がはっきりしてくると思います。
我々制作会社やクリエイターから、
よりよいアイデアを引き出すためにも大いに役立つと思います。