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「うちの製品わかってくれているのかな?」失敗しない展示会動画制作~製造業編~
製造業企業のお客様より「展示会で流す映像をつくりたい」と、お問い合わせを頂き
お客様とご面談させて頂いた時のことです。
お客様より一通りご説明を頂いた後で、
「展示会では実演もする予定だけど、多分それだけでは分かりにくいんだよね。」とのこと。
実演そのものをお客様が見に来られても、実際それがどのようなサービスなのか?
一見して分かりずらい事もあります。
また、今回のお客様にとって展示会の第一目的はその製品・サービスを知ってもらう、認知度を上げる事でしたので、
まず、展示会に来てもらったお客様に、自社展示ブース前で立ち止まってもらう。足を止めてもらう。
『アイ・キャッチ』として目を引く動画を制作したいとの事でした。
私自身、お客様の展示状況を見させていただく為に、展示会に足を運ぶことが多いのですが、
実際、製造業展の展示動画を見て回ると、
多くの展示動画が、自社製品説明や製造工程の実写映像を流す内容でした。
動画で分かりやすく製品説明をしているのですが、正直『インパクト』という印象、
『アイ・キャッチ』としての映像という意味ではあまり感じませんでした。
また、その製品・サービスを利用すると、お客様にとってどのようなメリットがあるのか?
具体的なイメージまで、結びつきも薄かったように感じました。
そこで、私たちが提案したのは、
お客様がその製品・サービスを利用した場合、どのようなメリットが受けられるのか、効果が上がるのか?
事例をもとにストーリ建てにした、短いアニメーションの動画制作でした。
BtoBが主流の製造業展示場内では、アニメーション動画はインパクトがあったと思います。
視察に行った時の大きな会場では、私の知りうる限り
弊社制作作品の他に1社ほどがアニメーションでのサービス説明動画でした。
なので、目にとめてもらう機会は多かったと思います。
fact.1 展示会場の来場者のほとんどは、あらかじめ具体的な製品導入の意思を持っている方はほとんどいない
もちろん、贔屓にしているお客様に事前に告知し、ご来場いただく「目的」のある方もいらっしゃいます。
しかし、来場者の大半は新製品の情報収集を目的とした方であることがほとんどです。
その「情報収集担当」の方々が「この製品・サービスが自分の会社の業務に役立つか?」を探しているので
多くの企業が参加する展示会場の中で、お客様の目を引く、足を止めてもらうという事は
展示会動画を制作するにあたり、重要なポイントとなります。
fact.2 映像の内容・目的別で展示モニターを設置
数多くの展示ブースの中で自社の展示ブースに来場者を呼び込むなら
『何をやっているんだろう?』と遠くからでもわかるように『製品・サービスの特徴』『導入のポイントやメリット』
を一言打ち出したパネル、もしくはデモツール、モニターを人通りに面して設置します。
まずは『立ち止まってもらう』ことが目的の動画なら
約15秒~30秒の長さで効果的でインパクトのある動画と、製品・サービスを一言で売りにする
「キャッチ コピー」で足を止めてもらいます。
その間に展示担当者が来場者に、パンフレットの配布やアンケートへの呼び込みなどの声をかけを行えるでしょう。
展示ブース内に設置する場合、こちらは上記のようなインパクト動画をループして流し続けると
商談中に何度も目に入ってしまいお客様の気が散ってしまう事もあり得ます。
『製品・サービスを見てもらう、企業のイメージを見てもらう』
商談のきっかけ作りであれば約60秒~90秒の映像の長さになってきます。
ただし、製造工程の様子(工場の紹介)や、製品・サービスを購入したお客様の実体験(インタビュー)など
盛り込む内容や業種によっては、それなりの映像の長さになってきます。
それでも3分~5分程度が妥当と言えます。
Google検索で「展示会用動画」のキーワードの上位に掲載されている動画を見ると
大体3分~5分程度で制作されているようです。
折角、動画を作るのだからといって、あれもこれもと内容を盛り込みすぎ、視聴時間が長くなると、
お客様の意識を途切れさせ、結局何も印象に残らない動画になってしまいます。
これでは、展示会用動画の効果を感じられないものとなってしまうでしょう。
YouTubeの平均視聴時間は約1分30秒というデータが出ているように
興味があってクリックして見た動画でも、視聴を開始しても90秒で飽きてしまう傾向があるからです。
より詳しい製品・サービス説明を動画に盛り込むなら、展示会用動画とは別に、
お客様に配布用のDVDとして制作するのも手です。
インターネットにアップロードし、お客様にURLをお伝えすることもできます。
この場合、配布用に長いバージョンの動画を制作し、展示会では内容を凝縮した短いバージョンで対応すれば
動画による製品・サービス説明を余すことなく、お客様に伝える事ができるでしょう。
展示会場内の騒がしい環境の中での視聴より、社に戻って落ち着いた環境で視聴される方が、
より、印象に残ると言えます。さらに、社内で回覧などしてもらい、
展示会場に来られなかった人にも視聴してもらうことで、情報の共有が可能になります。
fact.3 さらに人を集めるなら、展示会MC(司会、進行者)もあり
さらに展示ブースに人を集めるなら、モニター前にMCを立たせるのもありです。
最近の展示会場では自社展示ブース内に小さな壇上をもうけ、モニターの動画を
お客様に見せながら、説明を補足していきます。
LIVEで行うので、来場者の様子を見ながら進行出来ますし、呼びかけにより
注視してもらう事も出来ます。
華やかな女性のMCなら、企業や製品・サービスのイメージアップにも繋がります。
「さっき、あの人が話してたこと、もう少し詳しく説明を聞きたいんだけど・・・。」
など、商談のきっかけになるかもしれません。
展示会は新製品の発表や企業の認知向上、業界のトレンドを発信することが出来る場です。
多くの見込み客を獲得でき、後の商談に結び付けるチャンスの場とも言えます。
自社製品・サービスの説明やPRを直接お客様にお話しできるだけでなく、質疑応答の中で
お客様が抱えている課題が見え、それが、新たな製品・サービス作りのきっかけになるかもしれません。
非対面のWEBマーケテイングとはまた違った効果を感じることができるでしょう。
展示会を成功に結び付けるには、目的、目標を定め、それを伝える手段を定めます。
伝える手段の一つとして展示会用に動画を制作することに決めたらなら、
同様に制作の目的を定め、目標に沿った動画づくりをしましょう。
もし、その点が曖昧であるなら、映像制作会社に相談することで、
展示動画のテーマ、動画の役割が見えてくると思います。
「失敗しない、展示会用動画制作。」始めませんか?