2022.03.14

2023年の新卒採用動向

アフターコロナの令和3年の採用動向は上昇傾向、ウクライナ侵攻による対露制裁で今後は不透明に・・・。

令和3年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査

文部科学省、及び経済産業省が12月14日付けで令和3年卒業予定の
就職内定状況の結果を公表した。
大学の就職内定率は83.0%(前年同期比0.8ポイント上昇
うち、文系は82.1%(同0.8ポイント上昇) 理系は87.3% (同1.3ポイント上昇)

短期大学は62.8%(同5.2ポイント上昇
男女比率としては、男子大学生の就職内定率は81.3%(前年同期差+0.9ポイント)
女子は85.0%(同+0.7ポイント)

令和3年度高校卒業予定者の就職内定状況調査

就職内定率(就職希望者に対する就職内定者の割合)は、93.4%(前年同比1.4ポイント上昇

男子:94.5%(前年同期比1.7ポイント上昇)
女子:91.6%(前年同期比0.9ポイント上昇) 
経済産業省 https://www.mhlw.go.jp/content/11804000/000877868.pdf

令和3年就職内定率表

令和3年度新卒採用の状況を見ると、アフターコロナとして企業も採用に積極的な活動が見られた
令和4年度も同様もしくは、それ以上のポイントアップが狙えていたと予想されておりました。


しかし、2022年2月24日実際にロシア軍がウクライナに侵攻したことにより、
ロシアに対し経済制裁を行ったことで、ロシアからの輸出入が滞り
主に資源の輸入に影響、価格の高騰が見込まれることから
関連企業がその連鎖により、企業収益の悪化に繋がるのではと懸念されています。
戦争が長引けばさらに世界的に経済ダメージは大きく
日本の経済においてもGDP1%マイナスと見込まれています。
当然、企業もその余波を受けることで、業界によっては
新卒採用にも影響が出る事が予想されます。
ただ、少子化による労働人口減は毎年進み
各業界では万年人材不足傾向な為、
全体としては、採用活動が滞る程ではないと予想されています。

2024年以降の新卒採用はどう変化していくのか?

コロナ過により、人を集める事が難しかった採用企業では、オンライン面接
いかに多くの就活生にコンタクトをとっていくか?
という問題に直面してきました。
多くの企業が採用選考においてリモートによる対面の面談や
映像による会社紹介等、問題を解決を模索しながら
採用活動に勤しんでいられた事と思います。
アフターコロナ時代でも、
おそらく、この採用活動は定着していくのではないか?
と思われます。
また1953年度から始まった「就職協定」は幾度もの改定を重ねた結果
協定を守れない企業や就活開始時期を不安視する学業に専念できない学生たちのために
経団連は「2021年卒以降の学生を対象とする採用選考に関する指針を策定しないこと」を正式に発表

政府主導で企業への要請に変わっていきました。

●通年採用する企業の増加

新卒、中途採用限らず、通年採用に定着していく傾向

●採用活動の前倒し
主に企業のインターンシップのことで、選考の場として活用、インターン中に内定を出す企業もあるので
結果的に採用の前倒し傾向になる。


では、反対に学生達はどのような変化があったのだろうか?

 

コロナ過での就活、就活生が一番不安に思ったこととは?

コロナ過での3年、特に大学生は授業自体がリモートによるもので
実際、大学に行き友人や先生などとコミュニケーションが取りづらくなり
孤立を感じる学生が増えたと言われています。

同様に就活に対しても周囲の動きが見えず、
同じ就活生達がどのように活動しているのかわからずに
不安に感じたと答える学生が就活時期に関わらず全体の8割いました。
(リクナビ記事より)

こういった学生達は企業の情報を多く望んでおり
早くから企業とコンタクトを取りたがっています。

就活はいつから始めるのか?

就活生のスケジュール(News Picksより)

就活生のスケジュール

実際のところ2021年卒大半の学生たちは
大学3年の秋ごろから活動を始めていたようです。

年々就活スケジュールを早める傾向になり
早いうちから企業との接触を望んでいる意識の高い学生は
企業側も優秀な人材と見込んで積極的にコンタクトを取り
採用担当者はその2年後に入社してくれるであろう人材に向けて
自社の情報発信(オウンドメディアの活用)と
インターンシップやセミナーを取り入れ
学生達とのコミュケーションの場を積極的に行うことが

良い人材と巡り合うための一策となるでしょう。
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