2017.10.5

近未来のマーケティング ① 日常の中の仕組み、価値観の変化

大宮でデジハリ主催の ㈱アンティーファクトリー代表中川さんのセミナーに参加してきました。
少子高齢化がますます加速するこれからの時代、クリエイターや中小企業者は何を考えて進めばいいのか?
日々、目の前のことを雑多な事にとらわれ、もう少し、近き将来を俯瞰して見るいいきっかけになりました。
今回は、今どのようにして、モノが売れるのか?と、その価値観の変化、そんな情報を皆さんと共有するために書いてみました。

固定観念を覆した トヨタの『ピンクのクラウン』 って 有り? 無し?

高級感漂うクラウン車 成功者のステータスとも言われてきました。
高級感なんだから パール感ある白か光沢のある黒と思っていたが。
しかし、2013年に発売された ピンクのクラウン その名も『モモタロウ』 9月のみの限定販売で、
なんと、1ヶ月で650台も売れたのだ。
かたや 余りに余った冷蔵庫 ある家電メーカーが 白の冷蔵庫を黄色に塗り替え販売。
『風水』という付加価値を付けたら、たちまち売れてしまった。

こういうのを コト売り というのだそうです。
今までは モノその物がよければ売れていた時代。しかし、今ではモノそのものの性質に大差はほとんどなく 購買者も飽和状態、この時代どのようにしてモノを売るか?
モノでなくコトを売ることに考えをシフトしていく。モノに「付加価値」を「ストーリー」を付けてあげるということが大事なのだそうです。

例1)とうふ+ノスタルジー

相模屋の「ザクとうふ」これ買った事あります。別段、めっちゃおいしい!というワケではありませんが、(失礼)
ガンダム世代は手を伸ばしてしまうでしょうね

例2)AKB48のCD+AKB48ファンの集いで握手会券

今や音楽はダウンロードの時代。しかも、アルバムで出しても1曲づつ買えてしまう。
順番も何もあったもんじゃないですね。曲順だってアーティストは考え抜いて決めて、それもCD作品の一つだと思うんですが・・・。CDが売れない・・・・。なので、あの秋元康さん考えました。
『だったら、好きなアイドルと握手できる券を付けてしまえばいいじゃないか!』
付録・おまけがメインの逆転の発想です。結局、CDがおまけみたいになっちゃいましたけど。
売れればいーんです。しかし、後に、大量に買われたCDを処分するなんて事も話題になりました。
(複雑ですね・・・)

例3)『リポビタンD』 × 『レッドブル』

両方とも栄養ドリンク剤です。でも、今、レッドブルの方が売り上げを伸ばしているのです。
商品のイメージとして・・・  『リポビタンD』 (サラリーマンのおじさんが疲れたときに補給する)
『レッドブル』  (学生やOLといった若者が夜遊びするために補給する)
ネガティブなイメージ 『リポビタンD』 → ポジティブなイメージ『レッドブル』 と
栄養ドリンクの暗~いイメージを払拭する事で、新しいエナジードリンクのイメージを作り利用者層の拡大
もしくはシフトしていったということです。

しかし、話題の商品は爆発的に売れたとしても、その人気はあっという間に下火になってしまう。
なんてことも、今は珍しくありません。
その商品の寿命を予測してあげることにより、話題を常に保ち続けているのが『セブンイレブン』 毎週新商品を出す(デザートとかパンとか)ことで、お客様を飽きさせない工夫をしているのだそうです。

広告やマーケティングで勉強すると思いますが

1990年代

認知 興味 検査 共有 共有

2010年代~

共感 確認 参加(購買を含む) 共有 拡散

になって行きます。 それぞれ頭文字なので自分で調べてくださいね(笑)
つまり、 ユーザーは「比較価値」から「創造価値」へシフトしているということになります。

本日はここまで・・・。ご精読ありがとうございました。