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採用動画制作ディレクターが語る「コロナ禍における採用活動の変化と動画活用の可能性」シリーズ①
企業動画専門のユーウエイブでは採用動画の制作も数多く行っています。
コロナ禍において企業の採用活動がどのような形で行われているのか。
動画制作現場を通して、その肌感覚をディレクターの鈴木がお伝えします。
2020年に始まった新型コロナウイルスの感染拡大。
人との接触を可能な限り減らすという方針のもと、企業の採用活動に対しても甚大な影響をもたらしました。
大学や就活エージェント主催の合同会社説明会や個別の会社説明会の中止、もしくはオンラインでの実施。
面接のオンライン化などが挙げられます。
私が一緒に仕事をさせていただいた会社の中には、
内定が決まっても、内定者と一回も直接顔を合わせたことがないという会社もありました。
このオンライン化は採用活動に様々な課題を与えていますが、いくつかの恩恵をもたらしたことも事実です。
こちらはリクルートの就職未来研究所による調査結果です。
株式会社リクルート 就職未来研究所「就職白書2022」
御覧の通り、採用活動のWeb化による成果として「採用活動費用(説明会・面接会場費用、出張費用、交通費支給等)の削減」
「これまで接点の取れなかった学生層からの応募」といったプラス面が挙げられています。
これらの恩恵は就活生側から見ても、説明会や面接に参加する際の交通費の削減や、
いろいろな会社との接触機会の増加といったメリットをもたらしています。
一方、マイナス面についてはどんなことが考えられるでしょうか。こちらをご覧ください。
株式会社リクルート 就職未来研究所「就職白書2022」
Webでの選考において対面選考と比較して伝えづらくなった情報として、
「職場の雰囲気や組織風土」「社員の人柄や魅力」を挙げる企業が多いようです。
対面での活動ができない以上、これは致し方ないことなのかもしれない。
しかし、オンライン化にもメリットがあること、感染症の完全な終息が困難であることを考えると、
オンライン環境においても、これらの情報を伝える術を探す必要があるのではないでしょうか。
そして、「職場の雰囲気や組織風土」「社員の人柄や魅力」をオンラインで伝えるためには、
動画の活用が有効であると考えます。
社員の仕事の様子や、社員のインタビューを動画で配信することで、
就活生は入社後にどんな所で、どんな人と、どんな仕事をするのかをイメージすることができようになります。
もちろん、これらの情報を伝えるには、写真と活字で構成されたパンフレットや採用ホームページでも、
ある程度可能であると思いますが、
動画であれば、社員の仕草や表情、話し方や声なども見せることができます。
つまり、「職場の雰囲気や組織風土」「社員の人柄や魅力」といった、
本来であれば、実際に目で見て、聞いて、触れて、体験しなければ感じられないことを、
動画ならば伝えることができます。(もちろん、リアルな職場見学や会社説明会にはかないませんが・・・)
そうした動画を制作し自社の採用ページに掲載したり、SNSを利用して配信したりすることで、
就活生とのコミュケーションを図ることがこれからの採用活動には必要なのではないでしょうか。
とはいえ、動画を作るとなると、いったいどうすればいいのか、
と頭を抱えてしまう方々もいらっしゃると思います。
次回からは採用活動における動画の作り方、活用の仕方について述べていきたいと思います。
鈴木 康之
中学生時代より映画が好きで、映像に携わる仕事がしたいと思っていました。大学在学中に自主映画を作るようになり、自分の頭の中で描いた世界を形にしていくということの面白さを知りました。映像の仕事に就くということは、自分の中では当然の流れでした