2018.03.2

就活シーズン到来‼ 今年は超売り手市場?学生たちに届く採用動画とは・・・。

2008年のリーマンショックを境に『氷河期時代』と呼ばれた学生たちの就職活動
2010年卒の学生たちの就活が「とても厳しい」と答えた学生は40.7%に比べ
2017年卒の学生は10.8%にとどまった。 
(対象:1000人以上の学生モニター調査)

一方、就職活動の量においても2010 年卒者は一人あたり 75.7 社のエントリー企業社数だったのが、
2017 年卒者では 45.8社と、4 割も少なく、2017年卒の学生たちの就職活動量が少なくなっている。

今年は『超売り手市場』と言われている
学生たちが企業を選ぶ基準はどのようなものなのだろうか?

2010年卒 2017年卒
1位 仕事の内容が魅力的 41.1% 1位 将来性がある   46.4%
2位 職場の雰囲気が良い 39.9% 2位 給与・待遇が良い 41.9%
3位 将来性がある      33.6% 3位 福利厚生が充実している 39.4%

            

学生たちが企業を選ぶ基準の変化は仕事の内容やキャリア面から条件面での充実の方へ関心があるようだ。
 (キャリタスリーサーチ調べ:株式会社DISCO資料より)

また、10年前には公務員という安定した職業に人気が集まっていたが、
最近の傾向では、将来性ややりがいを感じる仕事であれば
中堅、中小企業での企業も視野に入れ就職先を探すよう大学側のアドバイスもあるという。

新卒のUターン就職の傾向も若干ではあるが変化が見受けられる。
2010年卒者のUターン就職(出身地の企業へ就職)が25%に比べ、2017年卒者は17%に減少している。
2018年では16.3%と売り手市場になるにつれてUターン就職の状況は少しづつ減少しているようだ。

ところが、地方の職員採用において、着実に学生たちのエントリー数を増やしている自治体がある。

奈良県生駒市では職員の日常を追った採用ムービーを制作
安定性はあるが、堅く、地味なイメージの公務員職を打破し、職員の等身大の姿をみせ、活力のある仕事内容を紹介。
『#生駒は違う』のメッセージをかがげ採用改革を行った。
その結果、2011年新卒応募者が500人に満たなかったところを2013年では応募者数が約3倍に
それ以降の応募者数は約1000名をコンスタントに出している。

もちろん、動画によるPR活動だけで、3倍に増えるということではなく、
まずは、興味をそそるポスターや動画による注意喚起を行い、HPへ誘い、
説明会に出向いてもらうよう上手く媒体を組み合わせた結果と言える。
仕事を紹介する動画制作づくりも続けて行っているようだ。


また、長野県の中野市役所では、職員がお笑い芸人を装って、ポスターや動画制作を行い
職員採用の募集に一役買っている。
https://www.facebook.com/shinsyu.nakano.koho/videos/1400621579997017/

中野市役所ではFacebookに動画を載せ拡散させる方法を取っているようで
昨年の5月に公開以来6000回を上回る再生回数でじわじわと広がりをみせている。
このようにSNSをたくみにつかって、情報を拡散させるという方法も最近の傾向にある。

余談だが、実はこのお笑い芸人(ブルゾンちえみwith B)のネタは他の自治体でも取り入れられている。

やはりどの自治体においても、役所のお堅いイメージを打破しようと懸命のようだ。
中野市役所の採用担当者は「中野市役所ってこういうの出来るんだ、こういうのやっていいんだね」という
市民からの声をもらったようで、役所の雰囲気を明るく変える事が出来たとコメントしている。

注目を引くことが出来ればメディアやSNS上で拡散され、結果、目標となる数値に結びつくと言える。

ポスターや採用動画は、まずは興味を持ってもらうという入り口にしか過ぎない。
他の媒体と上手く組み合わせ、連携させて結果に導く。
私たちは、もう10年以上企業の採用動画に携わってきたが、多種多様な企業があるように、
企業の理念や社風も様々。
その一社一社の想いをヒアリングし、ブランディングし
映像を使ってリアルな情報を的確に学生たちに届けることが採用動画の役割だと思っている。

毎年、景気や就活の傾向などが変わるように、採用の動向も変化し
それに合わせた採用活動を行う事が、結果に結びつくのではないかと思っています。